おすすめ特集 Q&A もっと楽しいイヌとのカーライフをすごすために。

もっと楽しいイヌとのカーライフをすごすために。Q&A

イヌにもっとクルマを好きになってほしいという想いを込めて、快適で安全なカーライフにまつわる疑問を獣医師水越美奈先生に解説して頂きました。ぜひ参考にしてみてください。

Q6. 素朴な疑問 聞きたくても聞けなかった素朴な疑問

  • クルマ好きなイヌ、嫌いなイヌがいるのはなぜですか?
    ANSWER

    A. イヌが最初からクルマを嫌ったり恐がったりするということは、ほとんどありません。クルマが嫌いというイヌは、クルマに乗って嫌な場所に行ったとか、クルマの中で酔ったとか、クルマに関して嫌な経験をしているはずです。
    クルマ好きなイヌにするには、クルマの中でいい思いをさせたり、楽しい場所に連れていくなど、クルマに関してよい経験を積み重ねていくことが大切です。

  • イヌは窓から顔を出すのが気持ちいいんですか?
    ANSWER

    A. イヌが窓から顔を出したがるのは、クンクンと外の匂いを嗅ぎたいのかも。 しかし、窓から顔を出させることは危険なので、絶対にしてはいけません。いくら慣れているイヌでも、気になる動物が視界に入ったときなどに、絶対に飛び出さないという保証はありません。また、電信柱に頭をぶつけたり、落ちたりといった事故の危険性があるだけでなく、ゴミや虫が目に入って角膜を傷つける場合もあります。窓を開けるときは、イヌ用シートベルトをつけるなど、イヌが窓から顔を出せないようにしましょう。

  • 助手席、後部座席…、どこにいるのがイヌは快適なの?
    ANSWER

    A. クルマの中のどこが好きかは、イヌによって違います。飼い主のそばにいたいイヌは助手席にいたがるかもしれませんし、広いから後部座席がいちばん好きというイヌもいるかもしれません。いずれにしろ、イヌの居場所をどこにするかは、イヌと飼い主の安全をいちばんに考えて決めること。ケージに入れて、きちんと固定できる場所に乗せるのがベストです。

  • カラダが小さいイヌほど、クルマに酔いやすいの?
    ANSWER

    A. 体重が軽いイヌは安定が悪く、クルマの揺れによってカラダを振られるので、酔いやすくなります。これは小さい子どもも同じです。カラダが振られないよう固定してあげることで、酔いにくくなります。そういう意味でも、ケージに入れて乗せてあげるのがベストです。

  • 熱中症にかかりやすいイヌがいるってホント?
    ANSWER

    A. 短頭種と言われる、スカル(頭蓋骨)に比べてマズル(口吻)の長さが極端に短い犬種は、熱中症にかかりやすい傾向があります。短頭種の主な犬種は、パグ、フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグ、ボストン・テリア、シー・ズーなどです。もともと呼吸がしづらい顔の造りのため、ハアハアという呼吸で唾液を蒸発させ、気化熱によって体温を逃がす、イヌ本来の体温調節があまり得意ではないのです。また、肥満気味のイヌも熱中症にかかりやすくなります。皮下脂肪が多いと熱がこもりやすく、人間と違って汗をかくこともできないためです。

  • 歳をとれば、クルマ酔いは治るもの?
    ANSWER

    A. 三半規管がしっかりしていない子犬の時期はクルマ酔いしやすく、大人になるとすっかりクルマ酔いしなくなるイヌも多く見られます。しかし、体質的にクルマ酔いしやすいイヌもやはりいます。愛犬のクルマ酔いに対して、飼い主がやたらと不安がったり、かまいすぎたりすることは、イヌにも不安な気持ちが伝わるので、かえって逆効果。あまり神経質になって気にしすぎないほうがいいのです。

  • 走行中、窓の外を見せるべきか見せないべきか?
    ANSWER

    A. 窓の外を見るのが好きなイヌはいますが、基本的に窓からの景色を見せる必要はありません。横に流れていく景色を見ていると酔いやすいと言われており、ケージにタオルをかけるなどして横の景色を遮るようにすると、酔いにくくなるイヌも多いようです。また、後ろが見えるようにしておくと、後方を走るクルマにほえてしまうこともあります。

  • クルマの振動がイヌに及ぼす悪影響はあるの?
    ANSWER

    A. クルマの振動がイヌに伝わると酔いやすくなるので、できるだけ振動が伝わらないほうがベターです。クルマのエンジンの近くは振動が伝わりやすいため、自分のクルマのエンジンがどこについているかを調べ、その真上にケージを置かないようにしましょう。また、下が平面の安定した場所に置くことも、酔いにくくするポイントです。

  • クルマのニオイは、どうすれば改善できる?
    ANSWER

    A. 掃除をこまめにして、清潔にすることがいちばんです。イヌを乗せるときは、ケージやソフトケース、シートマットなどを使用し、ファブリックはまめに洗濯するようにしましょう。車内は、ハンディのサイクロン式掃除機で抜け毛などの掃除を。消臭スプレーを使ったり、消臭器具を設置するのも効果的です。また、普段からイヌのシャンプーやブラッシングを定期的に行って、イヌを清潔にしておくことも大切です。

イヌにもっとクルマを好きになってほしいという想いを込めて、快適で安全なカーライフにまつわる疑問について、できる限りお答えしてきたいと思います。「イヌはどうして窓から顔を出したがるの?」「クルマに酔うイヌとそうでないイヌがいるのはなぜ?」といった、素朴な疑問も大歓迎です。

水越美奈先生

獣医師。博士(獣医学)。
日本獣医生命科学大学獣医学部准教授/
付属動物医療センター行動治療科担当。
優良家庭犬普及協会常任理事。
JAHA認定家庭犬しつけインストラクター。