おすすめ特集 Q&A もっと楽しいイヌとのカーライフをすごすために。

もっと楽しいイヌとのカーライフをすごすために。Q&A

イヌにもっとクルマを好きになってほしいという想いを込めて、快適で安全なカーライフにまつわる疑問を獣医師水越美奈先生に解説して頂きました。ぜひ参考にしてみてください。

Q3. クルマの乗り降り 乗る、降りる…。イヌを安全に誘導するために…

  • クルマに乗ろうとするとき、ステップでいつも滑るのですが…
    ANSWER

    A. イヌは乗り降りのときに慌てるから、滑るのかもしれません。最初からゆっくり乗り降りするよう練習して、恐い思いをさせないようにしましょう。クルマ選びのときには、イヌが乗り降りしやすいかどうかもチェックしておきたいもの。また、乗る場所の足元に、滑らないようにマットなどを敷いてあげるのもいいでしょう。

  • クルマの中でもリードは着けておくべきですか?
    ANSWER

    A. クルマの中ではフリーにしないのが基本です。ケージやソフトケースに入れたり、シートベルトを着けるなどして動き回れない状態にできないなら、リードを着けて運転者ではない人がリードを短く持って、足元に座らせるかふせさせるようにしましょう。友達のクルマに乗る場合などには、この方法で乗せます。ケージに入れて乗せる場合には、リードを着けたままにしておくと絡まってしまう場合があるので、逆に危険です。

  • クルマ嫌いで、なかなかスムーズに乗ってくれないのですが...
    ANSWER

    A. イヌが最初から何かを嫌ったり恐がったりするということは、ほとんどありません。クルマに乗るのを嫌がるのは、以前にクルマで動物病院に行って注射で痛い思いをしたとか、クルマにひどく酔ってしまったなど、嫌な経験をしているからかもしれません。まずは、クルマが動いていないときに車内でごほうびをあげたり遊んだりして、クルマに乗ればいいことがあると覚えさせましょう。それに慣れたら、クルマを動かして車内で同様のことをし、初めは短距離から、公園などイヌが好きな場所に連れていってあげるなど、楽しい経験を積ませて、少しずつ練習しましょう。

  • ケージに入るのを嫌がるのですが…
    ANSWER

    A. クルマに乗せるときだけケージに入れようとしても、嫌がるのは当然です。まずは自宅でケージに慣らす練習をしましょう。リビングなどにケージを置き、最初はオモチャやオヤツをケージの中に入れて、自分から入るように仕向けます。これを、自分からケージの中に入って寝たりするようになるまで繰り返します。ケージに入ることに慣れたら、中にいるときにドアを静かに閉めてみます。イヌが慌てて外に出ようとするようなら、まだドアを閉めるのは早すぎるので、前のステップに戻りましょう。ドアが閉まるのにも完全に慣れたら、少しの間だけドアにロックをします。ただし、イヌが鳴いたり騒いだりする前にドアを開けてあげます。これは騒げば出られるとイヌが考えないようにするためです。こうしてケージの中にいるときにドアがロックされても落ち着いていられるよう、少しずつ慣らしていきましょう。1つ1つのステップを何日も時間をかけて行い、次のステップに進んだときに不安がるようなら前のステップに戻って、根気よく続けることが大切です。また、ケージのサイズは、中でイヌが立って楽に方向転換できるゆとりのあるものを選ぶこと。

  • 2頭いる場合、やはり先住犬から乗せるべき?
    ANSWER

    A. 2頭とも特に気にしていないようであれば、どちらから乗せてもかまいません。自分から先に乗らなければ先住犬が落ち着かないなど、何か問題があるようであれば、先に乗せてあげるといいでしょう。

  • 高齢犬の場合、乗り降りは抱きかかえてあげるべき?
    ANSWER

    A. 確かに段差を上り下りさせることは、高齢犬の足腰にとって負担になります。しかし、必ずしも抱きかかえて乗り降りさせることがベストとは限りません。きちんと抱きかかえられないのであれば、スロープを使って乗せるほうがいい場合もあります。年齢関係なく、イヌと飼い主がもっとも安全に乗り降りできる方法をとることが大切です。

  • 目的地につくと、ドアを開けた途端に飛び出してしまうのですが…
    ANSWER

    A. クルマの運転席からは外にいるイヌが見えづらいため、クルマの多いサービスエリアでイヌがひかれるという事故はよくあります。特に旅行のときは飼い主が浮かれてしまいがちなので、愛犬の安全にはきちんと気を配るようにしましょう。クルマを降りるときには、まずはリードを着け、必ずリードを手に短く持った状態でドアを開けるように徹底すること。普通の長さ(100~120cm)のリードであれば、真ん中(半分)あたりの位置を、杖やソフトクリームを持つように握るといいでしょう。小型犬の場合は、飼い主が抱っこして降ろしてあげるケースが多いと思います。そうでない場合や中型犬以上の場合は、まずリードをしっかりと持った状態で、ドアを開ける前に車内でオスワリかフセをさせ、イヌが先にクルマから飛び出さないように飼い主が先に降りてください。オスワリやフセの状態でマテさせるトレーニングをして、飼い主の後に降りさせるようにしてもかまいませんが、その場合もリードは短めに持ち、降りるときはクルマから飛び出さないように気をつけてください。

イヌにもっとクルマを好きになってほしいという想いを込めて、快適で安全なカーライフにまつわる疑問について、できる限りお答えしてきたいと思います。「イヌはどうして窓から顔を出したがるの?」「クルマに酔うイヌとそうでないイヌがいるのはなぜ?」といった、素朴な疑問も大歓迎です。

水越美奈先生

獣医師。博士(獣医学)。
日本獣医生命科学大学獣医学部准教授/
付属動物医療センター行動治療科担当。
優良家庭犬普及協会常任理事。
JAHA認定家庭犬しつけインストラクター。