おすすめ特集 Q&A もっと楽しいイヌとのカーライフをすごすために。

もっと楽しいイヌとのカーライフをすごすために。Q&A

イヌにもっとクルマを好きになってほしいという想いを込めて、快適で安全なカーライフにまつわる疑問を獣医師水越美奈先生に解説して頂きました。ぜひ参考にしてみてください。

Q2. ドライブの準備 イヌが楽しいドライブには、事前の準備が欠かせない!?

  • 1泊旅行に必要な持ち物は何ですか?
    ANSWER

    A. カラー&リード、食器、フード、飲み水、食器、お気に入りのオモチャ、オヤツ、トイレシーツ、ウンチ袋、タオルなど。お出かけだからと特別なものを準備するよりも、普段の生活で使っているもののほうが、イヌは安心します。リードは、切れてしまったりイヌが食いちぎってしまったときのために、予備も持っておくと便利です。
    特に抜け毛の多い犬種の場合、旅行先でドッグカフェやホテルに入る際は、できれば洋服を着せましょう。その場合、洋服はデザインだけでなく、実用目的で選びましょう。抜け毛を落とさないためには、愛犬が座る場所の下に敷くカフェマットも便利です。また、万が一旅先で迷子になってしまったときのためにも、鑑札と狂犬病予防接種済票、名札はきちんと着けておきましょう。

  • 1泊旅行に持っていくと便利なものはありますか?
    ANSWER

    A. かさばるのでクルマでの旅行ならではですが、人間のベッド用のシーツなど、大きな布を何枚か持っていると、何かと便利です。水遊びなどで汚れた愛犬をクルマに乗せるときに、シートに敷いたり、タオルがわりにもなります。宿泊先でのイヌの居場所に敷いたり、光や音を遮断して落ち着かせたいときにケージにかぶせたりするのにも使えます。また、宿泊する場所のフロアがフローリングの場合は、寝床用のマット、クッションなどがあるとより快適に過ごせるでしょう。

  • クルマに乗せるときに入れるケージ選びのポイントはありますか?
    ANSWER

    A. 飛行機に乗せるときには、IATA国際貨物輸送協会の基準をクリアしたケージしか載せられないという規定があります。これらのケージは、たとえ事故に遭ってケージが投げ出されたとしても、ケージ自体は壊れないほどの強度があります。ケージの安全性を考える場合には、一つの基準になるでしょう。持ち運びやスペースを考えるなら、折り畳みのできるソフトケージが便利です。

  • 旅行前に、事前に準備しておきたいことは?
    ANSWER

    A. 特に山などのアウトドアに出かける場合は、ノミ・ダニ予防をしておくこと。
    また、旅先の愛犬の健康状態で不安なことがあれば、かかりつけの獣医師に相談しておきましょう。クルマ酔いがひどい場合は、酔い止めを処方してもらうこともできます。お腹を壊しやすいなら、整腸剤をもらっておきましょう。その際、旅先に知り合いの動物病院がないかなどを聞いておくと、旅先で何かあったときに獣医師同士の連携がとりやすくなります。

  • ドライブ直前に済ませておくべきことは?
    ANSWER

    A. クルマに乗せる直前には、トイレを済ませて、水を飲ませておきましょう。また、食後すぐにクルマに乗せると吐きやすいので、食後じゅうぶんに時間をとるか、出発前の食事は少量にとどめておいて、目的地に着いたら残りを与えるようにしましょう。クルマの中で落ち着かないイヌは、乗せる前に遊ばせて少し疲れさせておくと、クルマの中では寝てくれます。
    この方法は酔いやすいイヌにも有効です。

  • 車内で落ち着かせておくために便利なものは?
    ANSWER

    A. ケージに入ると落ち着けるようにトレーニングをして、ケージに入れるのがいちばんです。狭い場所に閉じ込めるのはかわいそうと思うかもしれませんが、ケージのような狭くて暗い場所のほうがイヌは落ち着きやすく、また揺られにくいため酔いにくいのです。また、ひとり遊びできる知育オモチャや、長時間噛み続けられるガムなどを与えるのもいいでしょう。クルマに乗せる前に遊ばせて少し疲れさせておいて、クルマの中では寝かせるようにする手も有効です。

  • 旅行の予定で調べておくべきことは?
    ANSWER

    A. 旅先でイヌがどこまで入れるのかを調べ、入れない場所があるとしたら、その間イヌをどうするのかを決めるなど、行ってから困らないようにしておきましょう。ペットOKの宿泊先に泊まるとしても、宿によって条件はさまざまです。イヌをどこまで連れて入れるのか、また生理中(ヒート)のイヌはダメなどの条件に引っかからないかなど、確認しておきましょう。

  • クルマ酔いをしにくくする方法はありますか?
    ANSWER

    A. 休憩をこまめにとり、新鮮な空気を吸わせてあげるようにしましょう。窓を開けて車内に外の空気を入れるのも有効です。大切なのは、酔う前に手を打つこと。こまめに休憩をとり、楽しい経験をして帰ってくるようにしましょう。
    クルマに乗っても大丈夫という経験を積んでいくと、酔いにくくなります。

  • 救急アイテムとして車載しておくべきものは?
    ANSWER

    A. イヌ用体温計、ガーゼ、絆創膏、消毒液、止血剤、虫さされの薬、ハサミ、毛抜き、爪切りなど。基本的には人間と兼用でOKですが、消毒液は刺激の少ないものを選びましょう。また、人間用のベッドのシーツは、包帯代わりにもなり、担架代わりにしてイヌを運ぶこともできるので、数枚クルマに積んでおくと便利です。タオルは、万が一熱射病になってしまってカラダを冷やすときなどに使えるので、多めに持っておきましょう。

  • 控えておきたい連絡先ってどんなところ?
    ANSWER

    A. 旅先の動物病院を調べて、連絡先を控えておきましょう。旅行の前にかかりつけの動物病院に行くことがあるのなら、旅先に知り合いの動物病院がないかを聞いておくと、旅先で何かあったときに獣医師同士の連携がとりやすくなります。また、万が一迷子になってしまったときのために、動物愛護センターの連絡先も調べておくといいでしょう。

  • 目的地までのルート、高速道路か一般道かどちらがいい?
    ANSWER

    A. 人間と同じで、頻繁に止まったり曲がったりする一般道に比べて、一定のスピードで直線を走り続ける高速道路のほうが酔いにくくなります。酔いやすいイヌを連れてドライブする場合は、多少お金がかかっても高速道路を選んであげましょう。
    曲がりくねった山道も酔いやすいです。

  • イヌ用のシートベルトはつけるべき?
    ANSWER

    A. イヌと飼い主の安全を考えれば、ケージに入れて乗せることがいちばんです。 それが難しい場合はイヌ用シートベルトを使用するなど、イヌがクルマの中で自由に動き回れないようにすることは、絶対に必要です。シートベルトを装着すれば、窓から飛び出してしまったり、事故の際に飛ばされたりするリスクを防げます。ただし、イヌ用シートベルトには安全基準がないため、イヌがきちんと固定されているかどうかや、カラダに負担がかからないかどうかの確認を。

  • 毛がシートにつくのを予防する方法はありますか?
    ANSWER

    A. イヌを乗せるときに、ケージやソフトケースに入れたり、シートマットを装着したり、イヌに洋服を着せたりすることによって、ある程度は防ぐことができます。ただし、抜け毛が落ちるのを完全に防ぐことはできません。イヌは緊張すると余計に抜け毛が多くなるということもあります。イヌを乗せる以上、シートに毛がつくのはある程度仕方がないこと。
    粘着式ローラーやハンディのサイクロン式掃除機などを使って、ときどき掃除するようにしましょう。

イヌにもっとクルマを好きになってほしいという想いを込めて、快適で安全なカーライフにまつわる疑問について、できる限りお答えしてきたいと思います。「イヌはどうして窓から顔を出したがるの?」「クルマに酔うイヌとそうでないイヌがいるのはなぜ?」といった、素朴な疑問も大歓迎です。

水越美奈先生

獣医師。博士(獣医学)。
日本獣医生命科学大学獣医学部准教授/
付属動物医療センター行動治療科担当。
優良家庭犬普及協会常任理事。
JAHA認定家庭犬しつけインストラクター。