おすすめ特集 Q&A もっと楽しいイヌとのカーライフをすごすために。

もっと楽しいイヌとのカーライフをすごすために。Q&A

イヌにもっとクルマを好きになってほしいという想いを込めて、快適で安全なカーライフにまつわる疑問を獣医師水越美奈先生に解説して頂きました。ぜひ参考にしてみてください。

Q1. クルマ選び イヌにやさしいクルマってどんなもの?

  • クルマを選ぶときは、どこに注意すればいいですか?
    ANSWER

    A. イヌを乗り降りさせるときと、イヌを乗せているときの2つのシーンに関して、よくシミュレーションをして考えてみましょう。クルマ選びのポイントになる箇所をいくつかあげると、まず1つがサイズ。
    特に大型犬の場合や多頭飼いの場合は、ケージが載るかどうかをチェックしましょう。特に複数のケージを載せる場合は、ぎっしり載せると個々のケージ内の換気が悪くなってしまうので、注意が必要です。2つ目にフロアとシートの高さ。イヌに自ら乗り降りさせるならフロアとシートの高さは低いほうがいいですが、一方でイヌが勝手に飛び降りてしまうリスクが高まりますので、注意しましょう。3つ目に扉の開き方。後部座席に乗せる場合は、スライドドアなら開口部が大きく、開いたとき横のスペースがそれほど広くなくても乗り降りできます。荷室に乗せる場合は、乗り降りができる高さかどうか、自宅の車庫内でバックドアを開けるスペースがあるかどうかもチェック。車庫がそれほど広くない場合、バックドアが観音開きのタイプなら、ドアを開けたときスペースを取らないため便利です。また、愛犬が今より大きくなった場合のことや、年をとってからのことも考えておきましょう。

  • 乗り換えを考えているのですが、現在乗っているのと同じ車種のほうがイヌは嬉しいんでしょうか?
    ANSWER

    A. イヌは適応能力の高い生き物です。車種を変えたとしてもそのうち慣れるので、問題ない場合がほとんどでしょう。ただし、エンジン音が極端に変わったりすると、特にはじめのうちは、イヌが不安を示す可能性はあります。
    ケージやシートマットは今までと同じものを使うなど、できるだけ車内の環境を変えないようにしてあげるといいでしょう。また、飼い主がそわそわしたり、心配しすぎたりすると、かえって愛犬の不安を煽るので、飼い主自身が気にしすぎないことも大切です。

  • ニオイや毛がつきにくいシートはどんなもの?
    ANSWER

    A. 汚れてもさっと拭くことができる防水シートが便利です。革のシートは、ニオイや毛はつきにくいかもしれませんが、イヌが滑りやすいうえ、ツメで引っかき傷ができやすいので、あまりおすすめしません。
    基本的には、ケージに入れるか、シートマットを使って、ニオイや毛がつきにくいようにしましょう。

  • オプションアイテムで買っておくといいものは?
    ANSWER

    A. 愛犬の安全を確保するために、ケージをきちんと固定できるようなものがあれば、買っておくといいでしょう。
    また、窓を開けた状態で、窓からの顔出しや飛び出しを防ぐ柵のようなものも、あると便利です。駐車時にクルマの中が暑くなるのを防ぐサンシェードもいいでしょう。シートに毛やニオイをつきにくくするシートカバーも、あるといいかもしれません。

  • 愛犬はクルマが苦手なんですが、車種によって好き嫌いはありますか?
    ANSWER

    A. イヌの視点から考えて車種の好き嫌いがあるとしたら、音と振動がポイントになります。音がうるさかったり、振動が大きいクルマは、あまり好きではないかもしれません。エンジンの真上にイヌのケージがこないようにするだけでも、かなり違います。また、走行時に安定感のあるクルマは、イヌも酔いにくいでしょう。基本的には、人間が乗っていて快適なクルマは、イヌにとっても快適だと考えていいと思います。

  • やはり、ミニバンやキャブワゴンタイプがいいんでしょうか?
    ANSWER

    A. イヌ連れで出かけるとなると、人間だけのときより、どうしても荷物が多くなります。そういう意味で、ミニバンやキャブワゴンタイプは便利ではあります。特に、大型犬の場合や多頭飼いの場合は、ケージの大きさや数によって、必然的にミニバンやキャブワゴンを選ぶことになるケースも多いと思います。ケージを載せるスペースを考えると、ミニバンやキャブワゴンの中でも、3列目席を格納でき荷室をスペースアップできる車種が便利でしょう。

  • 内装の色やボディカラーにイヌの好き嫌いはありますか?
    ANSWER

    A. イヌは色を識別することができないと言われており、基本的に内装の色やボディカラーに好き嫌いはありません。ただし、内装の色やボディカラーが室内温度に影響している可能性はあるかもしれません。

  • 汚れがつきにくい窓ガラスはありますか?
    ANSWER

    A. イヌを車内に乗せてれば、窓ガラスの内側は鼻水やヨダレで汚れます。汚れがつきにくい窓ガラスというのはないと思いますので、こまめに拭き掃除をすることでしょう。また、ケージに入れて乗せていれば、窓ガラスが汚れる心配も少なくなります。

  • ケージに入れずに、愛犬を安全に固定することはできますか?
    ANSWER

    A. 基本的には、ケージに入れて乗せるのがもっとも安全です。ケージなどに入れない場合は、上部が開いた箱状のソフトケースに入れれば、イヌが動き回ることはなくなります。また、イヌ用のシートベルトを装着すれば、クルマの傾きでイヌのカラダが振られたり、万が一事故に遭ったときに飛ばされたりする危険を防げます。ただし、イヌ用のシートベルトには安全基準がないため、イヌがきちんと固定されているかどうかや、カラダに負担がかからないかどうかを確認しましょう。

イヌにもっとクルマを好きになってほしいという想いを込めて、快適で安全なカーライフにまつわる疑問について、できる限りお答えしてきたいと思います。「イヌはどうして窓から顔を出したがるの?」「クルマに酔うイヌとそうでないイヌがいるのはなぜ?」といった、素朴な疑問も大歓迎です。

水越美奈先生

獣医師。博士(獣医学)。
日本獣医生命科学大学獣医学部准教授/
付属動物医療センター行動治療科担当。
優良家庭犬普及協会常任理事。
JAHA認定家庭犬しつけインストラクター。