HOW TO お出かけ時に気をつけたいこと 知っておきたい!お出かけに潜む 皮膚病のリスク

3. 皮膚病から守れる飼い主になろう 皮膚トラブルを起こさないようにするために、飼い主ができることとは?ちょっとした心がけで、愛犬の皮膚の状態を快適に保ってあげられるのだ!

SKIN-DISEASE 3.

POINT1. 感染症予防の薬は必ず投与しよう

簡単にできて確実に効果のある予防として、季節ごとの予防薬を必ず投与しましょう。ノミ・ダニ予防・駆除薬には、スポットタイプと内服タイプがあります。通常1カ月は効果が持続します。ただ、毎日のように水に入るととれてしまうので、飲み薬のほうが安全です。病院で相談して、そのコに合った薬を処方してもらいましょう。ノミは1年中つく可能性があるので、1年を通して予防しておくことが望ましいです。また、蚊のいる時期にはフィラリア予防薬を必ず飲ませ、狂犬病と混合ワクチンの予防接種も行っておきましょう。

POINT2. 正しいブラッシング方法をマスターしよう

皮膚トラブルの最も効果的な対策は、イヌの皮膚の状態に合ったブラッシングです。イヌに合ったブラシ選びのポイントとしては、そのイヌの毛の生え方に似たタイプの毛のブラシを選ぶこと。つまり、短毛種のイヌは、毛は短いけれど密集しているため、毛が短く密度の高い獣毛ブラシを選ぶ、長毛種のイヌは、毛は長いけれど毛と毛の間は広いため、間の空いたコームを選ぶ、といった具合です。また、長毛種は下毛が豊富にあって絡みやすいため、それをすっきりさせると通気性がよくなります。気になる場合はプロに相談しましょう。

CHECK3. 正しいシャンプー方法とタオルドライ方法をマスターしよう

どのぐらいの頻度、どのような方法で洗うといいかは、季節やそのコの体質によっても違うし、年齢によっても変わります。どうしたら皮膚の調子がいい状態を保てるのか、日ごろからよく観察しましょう。
シャンプーをする理由は、大きく分けると3つあります。
①外で遊ぶなどして汚れたから、
②脂性のためスキンケアとして、
③皮膚病対策として、の3つです。
この3つを考慮して、そのコに合ったシャンプー方法を見極める必要があります。①は飼い主都合の理由なので、頻繁に洗いたいなら皮膚や被毛を傷めないように気をつけましょう。②は、そのコは1回洗ったらどれぐらいの期間さっぱりした状態が続くのかを観察して、考えましょう。③は、何日おきにとか、部分的になど、薬と同じように病院で指示された通りに行う必要があります。迷う場合は、一度病院で相談してみましょう。

  • 【洗い方・乾かし方のポイント】
  • ・ シャンプーの前にぬるま湯で汚れをよく落とす
  • ・ タオルは何枚も使って十分にふき取る

CHECK4. 正しいシャンプー方法とタオルドラ方法をマスターしよう

お出かけや散歩で外で遊んだ後は、イヌのカラダにはさまざまな汚れが付着しています。クルマに乗せたり家に入れたりする前に、軽くブラッシングしたり、固く絞ったタオルで体を拭いたりして、汚れを落とすとよいでしょう。また、帰宅後やブラッシングをするときに、目のまわりや、耳の入口や耳介の裏、肛門の周囲、脇、脇腹、口の周囲、肉球の間など、ノミやダニがついていないかチェックしましょう。

【カラダのチェック】

  • 目のまわりや耳、口のまわり、脇や股、指の間にダニがついていないか。

  • 被毛の間に黒い粒(ノミの糞)が落ちていないか。黒い粒に水を垂らしてみて、赤くにじんだらノミがいる証拠。

【行動のチェック】

  • かゆがる

    カラダをかく行動を繰り返していないか。ただ緊張してカラダをかいている場合もあるので、よく観察を。

  • なめる

    カラダの一部をずっとなめていないか。トゲやかゆみ、傷などの違和感がある場合もあるが、ただストレス・不安を感じていることも。

COLUMN 犬種の性質に合わせたケアを!

もともと犬種が作出された理由や、その犬種がどんな環境でどんな仕事をしていたかを知ることによって、そのイヌに適したケアをある程度想像することができます。
例えば柴犬は、もともと日本の野山を駆け回っていた犬種で、水辺に行くことはあまりなかったと考えられるため、基本的にはシャンプーは必要ないかもしれません。逆に、レトリーバーやスパニエルなど、人間が射止めた水鳥を水の中に入って回収してくる仕事をしていた犬種は、皮膚から出る脂によって水をはじきやすくしているため、シャンプーで皮脂汚れをしっかり落としてあげるとよいでしょう。
とはいえ、個体差や環境、季節、年齢などによっても違うので、今のケア方法が愛犬に合っているかどうか、最終的には愛犬の状態を見て判断することが大切です。
  • 柴犬などの日本犬 もともと水辺には行かず山を走り回る犬種のため、洗わずブラッシングだけしていればOKな場合が多いです。
  • レトリーバー、スパニエルなどの水鳥の猟犬 水の中に入って獲物を回収に行く犬種のため、密な毛と脂によって防水加工されています。皮脂汚れをとるシャンプーで毛の中まできちんと洗ったほうがよいでしょう。
  • パグやブルドッグなどの短頭種 皮膚の環境はカラダの部分によって違い、鼻が短い短頭種の場合は、顔にしわが多いため、しわの部分にフケなどが溜まりやすいです。しわを伸ばしてしっかり拭くことが大切です。
  • プードル 毛が抜けずに伸び続けるため、毛を短くカットしてあげないと快適に暮らせません。定期的にトリミングして、毛が絡まないようにする必要があります。